東京薬科大学（八王子市堀之内）の構内で撮影されたサイエンスドラマ「Marvelous Garden　薬草同好会活動日記」が4月から、CS放送「サイエンスチャンネル」で放映されている。

　番組制作を手がけたのは科学技術振興機構（埼玉県川口市）。内容は薬草学のスペシャリストである薬学部教授の口車に乗せられて「薬草同好会」を復活させる学生の物語が描くもので、全13話。現在、第2話まで放映されている。

　ドラマは同大薬学部教授で、同大薬用植物園園長の竹谷孝一さんが監修。番組では生薬・天然物化学を専門とする竹谷教授が「解説者」として出演もしている。

　竹谷教授によると、健康に関する新しい番組を企画する中で、身近な薬草をテーマとするドラマを作ることになったという。「番組の設定・舞台が大学ということだったので、せっかくだから竹谷教授が所属する東京薬科大学で撮影を行いたいという制作会社の依頼があり、ロケーションに協力した」（同）。

　撮影は昨年9月から12月にかけて実施。講義のない土曜・日曜などを使って行われた。スケジュールが予定通り進まず、撮影は深夜にまで及ぶことがあったという。「深夜の大学校内は普段とはまた違った雰囲気」（同）。

　実習室や講義室、図書館、廊下に至るまで、ほぼすべてのシーンを学内で撮影。竹谷教授が実際に使っている研究室もドラマの中で登場する。竹谷教授は「薬用植物園の一部は谷と丘陵から成っており、9月の撮影ではヤブ蚊に悩まされ、虫よけスプレーが必需品だった」と撮影当時を振り返る。

　番組は1回約30分。スカパー！795チャンネル（5月1日からは773チャンネル）での放送に加えて、「サイエンスチャンネル」のホームページでも配信する予定。次回放送は4月30日19時30分から。