秋田県大潟村で8月8日から行われたソーラーカーレース「ワールド・グリーン・チャレンジ(WGC)2026」で、工学院大学八王子キャンパス(八王子市中野町)に拠点を置く「ソーラーチーム」が総合優勝した。
大潟村ソーラースポーツライン(秋田県大潟村)で行われた同レース。ソーラーカー部門は「チャレンジャー」「クルーザー」「エンジョイ」「アドベンチャー」の4つのクラスから成る。例年、1周25キロのコースを走って、期間中の総走行距離を競うが、今年はクマの出没状況を受け、1周6キロで折り返す短縮コースの合計周回数で競った。
2024年以来、2年ぶりに出場した工学院大学ソーラーチームは昨秋、オーストラリアで行われた世界最大のソーラーカーレース「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ(BWSC)」で走らせたソーラーカー「CYGNUS(シグナス)」で、チャレンジャークラスに参戦した。
1日目は76周を走行。2位の「大阪工業大学 TEAM REGALIA」に3周差を付けて、総合トップで終えた。2日目はレース途中でタイヤがパンクするトラブルが発生。緊急のピットインを余儀なくされたものの前日を上回る86周を走った。最終日は64周を走った。2位の大阪工業大学とは4周差、大会期間中に受けたペナルティーなどを反映した時間差では約11分差という僅差で工学院大学が優勝した。本大会での優勝は2018(平成30)年以来8年ぶりとなる。
工学院大学ソーラーチームのチームリーダーで、機械システム工学科4年の島田琉海さんは「僕の代で優勝できると思っていなかったので、めちゃくちゃうれしい」と話す。
本大会に向け、ソーラーカーに搭載しているバッテリーの見直し、ハッチの開閉機構の組み直しなどを行った。「製作面ではスケジュール的にうまくいかないこともいっぱいあった。ギリギリにはなってしまったが、みんなで力を合わせて、なんとか大会までに作り上げることができたのでよかった。朝や夕方の発電の時に、ハッチの開閉機構がなかったら、最後はバッテリーがなくなって負けていたかもしれない。世界大会以降、いろいろな改修を行ってきたが、作り直したところが全部生きた」と島田さん。
来年8月に開催される「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」に向け、「チームとしてもっと改善するところがあると思うので、改善を進めながら次の大会を目指して頑張っていけたら」とも。
チームを率いた同大機械システム工学科の濱根洋人教授によると、今回は来年の世界大会を見据えたメンバーでレースに臨んだという。
「学生の本番での強さをしみじみと感じた。大潟村で学生たちはすごく成長したし、それが優勝につながった。初めてレースをするメンバーが多かったので、とにかくミスを犯さず、確実に実行することを意識させた。台風が来ていたので、いろいろ戦略も考え選択した。ペナルティーを受けてしまったので、挽回するために普段よりもエネルギーを使うことになってしまったが、最後までギリギリを狙う戦略がぴったりと当たった」と濱根さん。
「世界を目指しているチームなので、学生も世界レベルで戦えるように、主体性を持って管理しながら実力を付け、世界で優勝を勝ち取るまで頑張ってほしい」とも。