都立図書館の処分扱い図書、八王子へ-2万冊超える地域資料引き受け

段ボールから出される地域資料

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 八王子市は、東京都立中央図書館(港区)が「処分扱い」とした多摩地域の資料約2万5,000冊を受け入れたと発表した。

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 今回引き受けたのは多摩地域に関係する書籍・資料など計2万4,364点。その量は「段ボール箱650個」にもなると担当した市立南大沢図書館の中村さん。

 多摩地域に関する資料は一昨年まで都立多摩図書館(立川市)が所蔵。しかし、同館は雑誌を中心とした「マガジンバンク」へとリニューアルを図るため、これらの資料を外へと運び出していた。この流れを受け、昨年10月に同館が各自治体に対して「都立図書館資料の再活用について」という通知を送付。所蔵している資料を除籍し処分対象としたうえで、各自治体にその引き受けを要請していた。

 「都立中央図書館との話の中で、今年1月末日までに意思表明をしない場合は、多摩地域以外の要望を出している自治体に資料提供すると言われていた」と中村さん。地域資料が分散してしまう恐れがあったが、多摩地域の図書館長で構成される「東京都市町村立図書館長協議会」での議論は芳しくなかった。「資料の重要性を認識しつつも、引き取りを表明する自治体はなかった」。そこで、「かけがえのない貴重な地域資料を後世に伝えるため」にと今年1月に八王子が名乗りを上げ、2月26日、正式に都立中央図書館へと要望を出した。

 移管が決定したのは3月4日。その20日後の24日には市中央図書館(八王子市千人町3)に資料が搬入された。資料の中には1921(大正10)年に刊行された「八王子を中心とせる郷土偉人伝」や1934(昭和9)年に刊行された「八王子織物史」の初版本など貴重なものも多数含まれているが、あまりの数の多さに「まず、ダンボール箱から出す作業を」と中村さん。

 整理とデータ作成が終了した後は、市中央図書館2階参考室での公開も予定するが、「受け入れた資料の数が多いため時期は未定」だという。

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