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八王子セミナーハウスに「アートビレッジ」開村-アーティストに創作活動の場提供

「ART VILLAGE」と書かれた旗を前に行われた記念撮影の様子

「ART VILLAGE」と書かれた旗を前に行われた記念撮影の様子

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 宿泊研修施設「八王子セミナーハウス」(八王子市下柚木)で8月12日、アーティストに創作活動や交流の場を提供する「アートビレッジ」の開村式が行われた。

アーティストに貸し出されたユニットハウスの様子

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 「アートビレッジ」は施設内に設けられている宿泊用の小屋「ユニットハウス」をアーティスト向けに無償で貸し出すもの。陶芸家として活動し、音楽制作などにも携わる浅井竜介さんを「村長」として、立体イラストレーターの藍原ユキさんや、電子デバイスなどを使ってアート表現に取り組む「MATHRAX」、イラストレーターの藤山雪子さんなど10組のアーティストが「村民」として参加する。

 老朽化が進み、大型の宿泊施設の運用も始まったことから、近年は倉庫として利用されてきた「ユニットハウス」。同プロジェクトに「助役」として参加する同施設職員の高橋さんのアイデアで、創作の場として生まれ変わることになった。

 「誰にも使われないかわいそうな施設になっていた。ここが稼働していた時からフロントに務めていたので、それがとても残念だった」と高橋さん。「何とか再生してあげたいという気持ちがあり、アーティストだったら飾ってくれたりするのではとシンプルに考えた」と話す。

 開村式ではアーティストによる自己紹介のほか、手作りの旗の前に集まり記念撮影やアトリエの見学会などを実施。今後は各アーティストによる制作活動に加え、一般向けにワークショップなどのイベントも行っていく予定。

 「豊かな自然の環境に囲まれ、古色蒼然(そうぜん)とした部屋を村民の皆さまに再生していただいた」と大学セミナーハウス専務理事の程島さん。「これを機会に創作活動の一助になれれば」。2015年には開館から50周年を迎えることもあり、「アートビレッジがセミナーハウスのイメージアップにつながってくれれば」とも。村長の浅井さんも、「せっかく集まった10組が何か力を合わせて、アートビレッジを盛り上げていければ」と意気込む。

 「八王子セミナーハウス」は大学間を超えて利用できる施設として、1965(昭和40)年に開館。宿泊可能な91室のほか、講堂、セミナー室などを設ける。公益財団法人大学セミナーハウス(下柚木)が運営。国公立、私立大学、企業などが会員となって支援を行っており、オリエンテーション、研修、サークル活動などに使われているほか、留学生を対象とした住居の提供なども行っている。

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