工学院大ソーラーカープロジェクト、10月の世界大会に向け豪大陸で始動

成田空港から出発する先発隊

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 工学院大学八王子キャンパス(八王子市中野町)に拠点を置く「ソーラーカープロジェクト」が9月下旬、「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ(WSC)」参戦に向けオーストラリア大陸での活動を始めた。

先発隊はアデレードからダーウィンに向けてコースの下見を続けている

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 WSCはオーストラリア北部のダーウィンから南部のアデレードまでの約3000キロを走破する世界最大のソーラーカーレース。1987年の開催以降、現在は2年ごとに行われており、今年で12回目となる。今大会は10月18日~25日の日程で行われる。

 これまでにもイベントやレースに数多く参加してきた同プロジェクト。2013年にはソーラーカー「Practice(プラクティス) 驍勇」でWSCの「チャレンジャークラス」に初参戦。今回はクラスを変え、4輪で2人乗り以上という、より実用車に近いレギュレーションが設定されている部門「クルーザークラス」に参戦することになっており、7月には新型ソーラーカー「OWL(アウル)」も発表している。

 10月18日から始まるレースを前に事前にコースの下見などを兼ねて調査する先発隊が今月24日に出発。ゴールとなるアデレードからスタート地点であるダーウィンまで逆走する形で進んでおり、今月29日夜の時点ではアデレードから約1,500キロ離れた、ちょうど大陸の中央に当たるアリススプリングスまで進んでいるという。同日にはプロジェクトの代表を務める同大機械システム工学科の濱根洋人准教授も日本をたっており、今後、先発隊と合流してレースに向けた準備を進める。

 「今回は前回よりも早い時期にオーストラリアに入り、模擬レースをする時間を設けている」と濱根准教授。「チームメンバーの満場一致で、今回の大会からチャレンジャークラスからクルーザークラスに移行することを即決した。今後、ソーラーカーの主流になるのでは思っているので、チーム設立時からの思いを今回の大会にぶつけたい」と意気込む。

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