八王子の家具店、回収した不要椅子を一般に提供-代金は全額義援金に

「下取りチェアを再利用」が行われる村内ファニチャーアクセス八王子本店

「下取りチェアを再利用」が行われる村内ファニチャーアクセス八王子本店

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 八王子の大型家具店「村内ファニチャーアクセス 八王子本店」(八王子市左入町、TEL.042-691-1211)で4月30日、不要となって回収した椅子を一般に提供するイベント「下取りチェアを再利用」が行われる。

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 同店は「家具は村内、八王子」のキャッチフレーズで知られる家具・インテリアの小売店。1969(昭和44)年に日本初の郊外型ショッピングセンター「村内ホームセンター」(現在の同店八王子本店)を開いたことでも知られ、現在は八王子を中心に東京、神奈川などで店舗を展開する。

 2009年9月に行われた「チャリティーバーゲン」の際に初めて開催して以来、今回で6回目。同社では客から不要家具の引き受けを行っており、椅子が集まるタイミングを見ながら、年2、3回行っている。「椅子は毎週のように集まってくるが、多くは処分されてしまう。ただ、その中には捨ててしまうのがもったいないものもある」と担当者。「使えるものは取っておいて不定期に行っている」

 出品されるのはダイニングチェア、パーソナルチェア、デスクチェアの3種類。配達はできないため、「持ち帰れるもの、車に乗せられるものに限っている」。当日はブランド物の椅子など100~150脚程度を用意。「単なるリサイクルチェアではないため、価値のあるものを選ぶようにしている」と担当者。オープン前から並ぶ客も多く、その場合には「売約カード」を渡して希望のものに先にチェックを入れてもらうようにしているという。「開始した段階で瞬間的に50~60脚は出てしまう。お昼ぐらいにはいいものはだいたいなくなってしまうような状態」とも。

 それぞれの椅子には値札を付けず、客が自分で金額を決めて会場に置かれた募金箱に寄付を行うことで椅子を持ち帰ることができる。目安は1脚当たり100円~500円。返品・交換は受け付けない。今回集めた募金は同社が行っている東日本大震災の募金と併せ、義援金として日本赤十字社に寄付するという。

 開催時間は10時30分~15時。

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