八王子は6月20日、朝から気温が上昇。昼過ぎに34度を記録し、気象庁がまとめる「今日の全国観測値ランキング」で全国一の暑さとなった。

　八王子のアメダス観測所は元本郷町にある市役所内に設置。気温のほか、降水量、風向・風速、日照時間などについて記録を行っており、台風4号が関東に最も接近した19日には、21時48分に最大瞬間風速34.3メートル毎秒を記録するなどした。

　台風一過となった20日は、各地で気温が上昇。八王子の最低気温は2時11分に記録された23.3度で、この値は平年と比べて5.6度高く、「最も暑い時期を上回る」ものとなった。

　その後も早朝から「夏日」の基準となる25度を超えるなど気温は上昇。12時＝32.3度、12時20分＝32.6度と今年の最高気温の記録を次々と塗り替えた。12時51分には34度まで上がり、全国一を記録。今夏初となる「高温注意情報」が発令された群馬県上里見の33度、山梨県甲府の33.5度が続いた。東京・大手町の最高気温は30.2度だった。

　気象庁天気相談所の担当者は「台風の持ち込んだ南風と日射の影響が大きい」と分析。「この季節は曇りがち。晴れると一気に温度が上がる」とも。「気温の高低にあまり意味はない」としながらも、八王子は山や丘に囲まれた小盆地で、「そこに南風が入ったことで都心よりも温度が上がった」と話す。