「そろはむ」(八王子市並木町)が9月1日、「世界最小」(同社)のベアリング内蔵コマ「ビッグウィング pico(ピコ)」の販売を始めた。
ヨーヨーなど技術を必要とする遊び「スキルスポーツ」で使う道具を扱い、「ヨーヨーショップスピンギア高円寺店」(杉並区)などを運営する同社。昨年7月には「世界最小」のベアリング内蔵けん玉「SG Kendama pico(けん玉ピコ)」(5,500円)の販売を始めた。
今回の製品は、コマ回しの世界チャンピオンである「Jun」選手のシグネチャーモデルで、競技会向けのコマ「ビッグウィング」をモチーフにした。
回転効率を重視した「バイメタルモデル」と、落下時の衝撃に強い「モノメタルモデル」の2種類を用意する。「バイメタルモデル」は本体にアルミニウム、外周にステンレスを使った製品に加え、本体にアルミアルマイト、外周に真ちゅうを使い、ブルー、レッドの2製品を展開する色付きモデルも販売する。「モノメタルモデル」にはステンレスを素材として採用した。
ベアリングは、データセンターの冷却ファンモーターにも使われている外径8ミリのものを採用した。コマの軸は取り外し可能。ベアリングも交換できる。本体のサイズは直径約3.5センチ、高さは約2.8センチ。重量は「バイメタルモデル」が約17~18グラム、「モノメタルモデル」が約26グラム。
今回の製品開発は「SG Kendama pico」を共同開発した、NSKマイクロプレシジョン(神奈川県藤沢市)、金属加工を手がけるミツミ製作所(葛飾区)と進めた。
ヨーヨーをはじめスキルスポーツのプロパフォーマーでもある「そろはむ」の長谷川貴彦社長は「私たち3社は年1回のペースで新しい製品を作っている。前回のけん玉がうまくいき、けん玉だけで終わらせたらもったいないという話になり、1月にベアリング搭載のコマを発売したこともあって、そのミニチュア版を作ることにした」と話す。
コマの軸を着脱する機構はミツミ製作所が提案するなど、3社は連携して製品を開発した。「技をする時には外れず、取りたい時には取れるよう、Oリングで止める構造を提案してもらった。ベアリングが摩耗したり、軸が曲がったりしてもパーツを交換して長く使うことができる。製品を通じて一般の方に工場を知ってもらえたら」と長谷川さん。
長谷川さんは「技のやりやすさを重視するなら重さがあり、落下の衝撃にも強いモノメタルモデルがよい。ひもを巻いて投げるだけでなく、手で回して指回しコマとして遊ぶこともできる。コアなプレーヤー向けだけでなく、一般の方にも届けたい」と話す。
「ヨーヨーショップスピンギア」のウェブサイトで販売している。価格は、バイメタルモデル=7,700円(色付き=8,800円)、モノメタルモデル=6,600円。