八王子のご当地ヒーロー「転成合神ゲンキダーJ」が現在、市民などを対象に出演者を含めたショーに携わるスタッフの募集を行っている。

　2009年秋から地域貢献活動の一環として活動を続けている「ゲンキダーJ」。高尾山に住む「10番目のからす天狗」で、人の「守りたい」という気持ちと合体する「転成合神」を遂げることで人々の前に現れるとされており、「文明開化の動乱に乗じてやってきた異次元の支配者」という「ウザルス帝国」との戦いを繰り広げている。これまでに市内外で数多くのショーを披露しており、3月16日に長野県下條村で行われる全国のローカルヒーローが集まるイベント「ローカルヒーロー大逆転！」への出演も決まっている。

　現在は出演者に加え、音響、司会者など裏方も含めて5、6人ほどの体制で運営。この5年を振り返り、企画を立ち上げ軌道に乗せるという目標はクリアしたものの、「現在の参加メンバーで八王子やその近辺に在住・在勤・在学している人は半分程度」と同キャラクターを管理する「八王子GJ計画」のみなとさん。「次の目標として、『やってみたい』『われこそは』と思う地元の人の力を集め、一緒に活動していきたい」と今回、地元を対象としたスタッフの募集を決めた。

　役者やダンサーなどに加え、今回は特に「クラフト的なテクニック」を持っている人の参加も望んでいるという。「ショーの中で観客の子どもたちに前に出てきてもらい、一緒にショーを盛り上げてもらう時間がある。そのお礼に思い出に残るようなちょっとしたプレゼントをあげたい」とみなとさん。「オリジナルなものをプレゼントしたいので、何か提供できる方を募集している」。手作りクッキーやオリジナルカード、キーホルダー、塗り絵などを例にあげるが、「まゆ玉人形というのも桑の都の八王子らしくていい」とも。みなとさんは「何かを作って誰かにあげることが好きな人がいたら、ぜひ力になってほしい」と期待を寄せる。

　募集はホームページを通じて行っており、「未経験者、初心者でも、やる気のある人は歓迎」。ボランティアでの運営のため出演料などは出ないが、「休日を八王子の子どもの笑顔のために使ってくれる人を募集している」。今回の募集に際し、「ゲンキダーJ」本人も八王子経済新聞の取材に「やあ、みんな。ぼくはゲンキダーJ。一緒に子どもの笑顔のために活動をしてくれ！ アクションの経験がない？ 大丈夫。誰でも最初は初心者だ。さあ、楽しもう！！」（原文ママ）と参加を呼び掛ける。