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八王子城を題材にした小説発刊 落城までの物語描く

書店での販売が始まった「乱世!八王子城」

書店での販売が始まった「乱世!八王子城」

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 八王子市内の書店で3月上旬から、八王子城を題材とした小説「乱世!八王子城」が販売されている。

本の制作に関わった「山岩淳」さんをイラストで紹介

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 八王子をテーマとしたフリーペーパー「はちとぴ」などを発行している清水工房(八王子市追分町)の出版事業部門「揺籃(ようらん)社」から刊行された同著。戦国時代、北条氏が治めていた城が天下統一を進める豊臣秀吉らの軍勢に落とされるまでを描いた物語となっている。

 城代・横地監物(けんもつ)の補佐役を務める「信之助」をメインにストーリーを展開。物語の進行に合わせて八王子の地名の由来や北条氏に仕えた忍者・風魔小太郎一族の存在なども解説。史実を基にしながらも戦いの際に城主である北条氏照がなぜ小田原から八王子に戻らなかったのか考察するなど物語を楽しみながら八王子城について知ることができるガイドブックとしての役割も持つ。

 1年がかりで執筆。文章・イラスト・時代考証を担当したそれぞれの人物の名前から1字ずつもらい「山岩淳」の名を著者名とした。「八王子城は何しろ難しい。小説となれば登場人物は100人を超え、300ページくらいの厚さになってしまう。そこで、八王子の市民向けに八王子城を紹介するのに、できるだけ簡単に、登場人物も極力少ない小説にした」。表紙のデザインも自分たちで手掛け「悲劇の城ということもあり不気味な雰囲気にした」とも。

 「小説は最初で最後」としつつも「細く長く売っていきロングセラーを狙いたい」。今後に向け八王子城の雑学をまとめたガイドブックなど新たな本の構想も膨らませているという。「八王子の市民に読んでもらいたいし、この本を片手に八王子城址に来てもらえるようになれば」とアピールする。

 4月12日~16日には出版記念を兼ねた写真展「高尾山の花と八王子城!」を八王子市中央図書館(千人町3)で開催。会場は地下展示室。開催時間は10時~17時。

 B6判、128ページ。価格は1,000円。

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