東京工科大学（八王子市片倉町）が5月19日、新入生に行った「コミュニケーションツール利用実態調査」の結果を発表した。

「現在利用しているSNS」の調査結果

　2014（平成26）年度から行っている同調査。10回目となる今年は新入生1247人を対象に4月、オンラインアンケートを行った。男女比は男性＝57.4％、女性＝41.6%。回収率は66.6％。

　「現在利用しているSNS」については、99.2％が「LINE」を利用しており、9割超えは2015（平成27）年度から9回連続となった。ツイッターは83.6％が利用していたが、昨年より約1ポイント下げた。インスタグラムは8年連続で利用率を上げ、昨年の75.3％から78.3％に上昇。女性の利用率は90.8％と昨年と変わらなかったが、男性は昨年より3.8％上がり、69.3％が利用していたことから、男性ユーザーの増加が利用率上昇に寄与する結果となった。

　「Discord」は46％（昨年度＝40.9％）、「TikTok」は44.3％（同＝36.8％）と利用率がそれぞれ大きく上昇した。今回、新たに「Pinterest」の利用率が18.9％だった上で、女性（28.3％）が男性（11.9％）の利用率を大きく上回ったことも明らかにした。フェイスブックは4.7％が利用していた。

　「普段、家族や友人との連絡に使っているもの」としては、98.4％が「LINEのメッセージ」を上げた。次いで、「インスタグラムのダイレクトメッセージ」が48.9％で、特に女性は66.1％が利用していた。「ツイッターのダイレクトメッセージ」は昨年度の28.5％から20.8％へと大きく利用率を下げた。「Discord」は22.9％で、男性の30.6％、女性の11.8％が利用していた。「携帯電話／スマートフォンのキャリアメール」は14.4％、SMSなどは10.2％で、それぞれ昨年を下回り過去最低となった。

　「現在利用している動画配信サービス」は、8年連続でユーチューブがトップで、99.4％が利用していた。「Amazonプライム・ビデオ」（45.3％）、「Netflix」（27.2％）、「TVer」（24.9％）は利用率をそれぞれ上げた。昨年、26.7％と前年の利用率より下回った「AbemaTV」は今回、32.6％と約6ポイント上昇した。

　昨年度から調査を始めた「普段利用している電子マネー」は、「PayPay」が前回の1.8倍となる55.4％に利用率が大幅に上昇した。1位は「Suica／PASMOなど交通系」で、83.3％だった。「利用していない」と答えた人は5.6%だった。