パンツを履いたパンダ「パンツダ」-八王子の作家ユニット「k.m.p.」が新刊

発売された単行本「パンツダ」

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 八王子在住の作家ユニット「k.m.p.」の新刊「パンツダ」が9月4日、出版事業などを行うタイトル(港区)から発売された。

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 「k.m.p.」は八王子在住の作家、なかがわみどりさんとムラマツエリコさんによるユニット。1996年に2人がエジプトに旅行した際の話をまとめた「エジプトがすきだから。」(JTBパブリッシング)を皮切りに、これまでに30冊を超える著作を発表。ユニットの名前は「金もーけプロジェクト」の略で、楽しいことをして、それでお金を稼ごうという2人の精神が表したものだという。2000年にはこの精神をまとめた同名の著書「k.m.p.の金もーけプロジェクト。」(メディアファクトリー)も発表している。

 今回は赤いパンツを履いたパンダ「パンツダ」が遊んでいる姿を描いた作品。「なんとなく自分のサイトに載せてみたところ、パンツダを好きになってくれた方からメールをいただいたり、特に編集の方が大変気に入ってくださって、本としてまとめようということになった」と「k.m.p.」の二人。

 キャラクターは旅行記を書いている際に生まれたもの。「仕事で忙しい時、すごく『ほかのもの』を作りたくなる。作業が煮詰まるたびに、いろんな動きをするパンツダが生まれて、そしてどんどん増えていった」(同)。

 ストーリーは4コマまんが仕立てだが、せりふはほとんどない。しかし、二人は「実は、本にする段階まで、わたしたちも気が付かなかった」と語る。「いつもの制作の流れで、『文字は何色にしようか、どんな書体にしようか』となった時に、『あれ?そういえば、文字がない…』。…それくらい意識してなかった」。その後、ナレーションのようなせりふを入れてみようともしたが、どうもしっくりこなかったという。「パンツダの行動は、説明するとつまらなくなっちゃうのかも。言葉がない静かな世界がパンツダには合っているような気がする」とも。

 「もともとが落書きだったパンツダは、柔らかめの鉛筆で力を抜いて描いていた。赤いパンツも色鉛筆でささっと塗っただけ。この雰囲気を印刷した本でもそのまま再現したくて、印刷担当の方にお願いした。ここに描いたの?というほど鉛筆っぽい仕上がりにした」と「k.m.p.」の二人。「4コマの合間に小さなストーリーや遊びの企画が入っているが、こちらは筆を使って描いてみた。内容はもちろん、この辺りも楽しんでもらえたら」とも。

 同ユニットはと編集者とパンツダのフェルト人形を制作。八王子の一部書店ではPOPと合わせて飾る予定だという。

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