西東京バス、多摩方面への深夜急行バスを路線延長-ビジネス街からの帰宅客狙う

西東京バスが運行する深夜急行バス。11月からバス停の新設などの施策を行い、都心からの多摩方面への帰宅客を狙う

西東京バスが運行する深夜急行バス。11月からバス停の新設などの施策を行い、都心からの多摩方面への帰宅客を狙う

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 西東京バス(八王子市明神町3)は11月から、八王子・高尾行きの深夜急行バスの路線延長など深夜帯への新たな取り組みを開始する。

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 同社は昨年12月、新宿駅西口発の深夜急行バス「八王子・高尾便」と「拝島・福生・羽村・小作・河辺便」の計2路線を新設。1998年12月まで運行していた「新宿駅~八王子駅北口~楢原町便」以来、11年ぶりに深夜バスに参入した。同路線について「深夜時間帯にタクシーを使わずに、途中で乗り換えることなく座って帰宅できると好評」と同社運輸部担当者。

 11月11日からは、出発地を新宿駅西口から新橋駅に変更。銀座や東京駅に停留所を新設し、八王子・高尾便の場合、終点の「恩方車庫」停留所まで約64キロを走るコースに改める。「仕事、接待や飲食後の深夜時間帯に帰宅するお客さまに自宅近くまで座ってご帰宅いただけることで、さらなる利用があると考えた」と担当者。「中央線の起点である東京駅と周辺ビジネス街や繁華街である新橋駅や銀座がターゲット」だという。

 新ダイヤでの八王子・高尾方面へのバスの出発時刻は0時25分。新橋駅を出発後、17カ所の停留所に停車する。「新宿駅西口」停留所の出発時刻は、これまでと変わらず1時5分に据え置いた。1時56分に「西八王子駅」停留所、2時15分に「高尾駅北口」停留所に到着。終点まで乗車した場合の運賃は3,500円。

 12月1日には「楽々エクスプレス」と名付けたバスの運行も開始。「区内から帰宅するお客さまは、JR中央ライナーや青梅ライナーが常に満席状態であることからしても、22時台が需要として一番多い」と担当者。「現行深夜バスより約2時間早い22時台に帰宅するお客さまのニーズに応える」。

 浜松町バスターミナルを出発後、新橋駅や東京駅、霞が関、青山などを経て、八王子・高尾、青梅方面のそれぞれへと向かうルートを取る。八王子方面は同ターミナルを22時20分に出発後、京王八王子駅、八王子駅などに停車しながら、終点の「恩方車庫」停留所には0時28分に到着。終点まで乗車した場合の運賃は2,400円。

 同路線では4枚つづりの回数券も導入。「中央道日野」停留所まで=6,480円、「京王八王子駅・八王子駅北口・西八王子駅」停留所まで=7,200円、「高尾駅北口」停留所まで=7,920円、「城山大橋・ホーメストタウン入口・川原宿大橋」停留所まで=8,280円、終点「恩方車庫」停留所まで=8,640円。

 座席はこれまで先着順だったが、12月よりパソコンや携帯からホームページを通して事前予約できるようにする。予約は発車直前まで対応。予約しなくても、空席があれば乗車はできるという。

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