サンリオピューロランド（多摩市落合）に7月20日にグランドオープンする新エリア「サンリオタウン」が10日、報道陣に公開された。

「キキララ」の世界観を再現

　約4000平方メートルの空間に、サンリオキャラクターの世界観を体験できるアトラクションなどを新設する今回の改装。グランドオープンを前に急ピッチで工事が進められる中、今回は主要アトラクションの内部などが公開された。

　「ハローキティ」の家を体験できる「レディキティハウス」では、アートディレクターの吉田ユニさんとコラボ。「Kawaii×セレブリティ」をテーマに据え、吉田さんが制作した家具や絵画などをメーンに和室やベッドルームなどを展開。アトラクションの最後には「ハローキティ」との撮影コーナーを設けるなど工夫を凝らす。

　「キキララ」の愛称で知られる「リトルツインスターズ」を題材としたウオークスルー型アトラクション「～キキ＆ララ～トゥインクリングツアー」では、スクリーンに投影された映像に合わせて体を動かす体感型ゲームなどを用意。「マイメロディ」のキャラクター・クロミが考案した「エコ・マイメロカー」に乗って同作の世界を巡る「～マイメロディ＆クロミ～マイメロードドライブ」では、顔認証システムを採用した写真サービスを提供するなど新たな技術も積極的に取り入れる。これらに加え、さまざまなイベントや展示に対応するスペース「ストロベリーホール」や、キャラクターをイメージしたメニューが楽しめる「グルメバザール～キャラクターフードコート～」、物販コーナーなども設ける。

　投資総額約15億円をかけた大規模改装となる今回のリニューアル。「ピューロランドではこれまでの23年間、基本的にはショーを中心としたプログラムを展開してきた」と同園を運営するサンリオエンターテインメントの井上COO。「お客さまの中にはキャラクターにもっと触れ合いたかったというものがあったかもしれない」としたうえで、「『サンリオタウン』のオープンを皮切りに、お客さまが望んでいるキャラクターたちとの触れ合いなどのショーやアトラクションを展開していきたい」と意気込む。

　同施設はサンリオ（品川区）のキャラクターを中心に扱うテーマパーク。1990年に国内初の屋内型テーマパークとして開園した。