全国から桜の開花の便りが届く中、八王子市がソメイヨシノの開花を宣言するなど広域八王子圏も桜の見頃を迎えている。

東京都立南多摩高校周辺では桜を前に足を止める人も多かった

　市では市役所北側の浅川沿いに植えられている標本木で3月28日、開花を確認。「昨年と比べて9日遅い開花」と市の広報担当者。市役所周辺だけでなく、八王子経済新聞編集部にほど近い東京都立南多摩高校（八王子市明神町4）でも桜の花がほころび始めており、通りすがりに足を止めてその姿を写真に収めていく人も多かった。

　約600系統、1300本の桜が並ぶ「サクラ保存林」が設けられていることで知られる多摩森林科学園（廿里町）でも、3月31日の調査で園内のマメザクラやムシャザクラなどが満開に。ソメイヨシノの起源の一つと推定されているエドヒガンの仲間なども見頃を迎えているという。同園では花見のシーズンに合わせ、4月は無休にするほか最新の開花状況をホームページで紹介するなどしている。開園時間は9時30分～16時（4月は9時開園）。入園料は、大人＝300円、小・中・高校生＝50円（4月は大人＝400円、小・中・高校生＝150円）。

　花見のシーズンに合わせ、さまざまな催しも開催。4月5日にはコニカミノルタ東京サイト日野（日野市さくら町）で「コニカミノルタさくらまつり」、6日には京王線・多摩センター駅にも近い乞田川沿いで「多摩センター桜まつり」が行われるほか、週明け以降も11日～13日に東京都立陵南公園（八王子市長房町）で「八王子陵南公園さくら祭り」が行われるなどイベントが予定されている。