八王子市は10月12日、八王子の中心市街地にある飲食店を紹介するパンフレット「八王子食べ歩きBOOK」の配布を始めた。

「都会にないもの 田舎にないもの ここにある。」と同時に配布を開始

　ランチとディナーのそれぞれのシーンに分けて紹介する同誌。八王子駅近く・みずき通りにほど近いカレー店「インドラ」（八王子市本町）や「煮かつサンド」で知られるカフェ「Jazz Bar & Cafe ROMAN」（横山町）、居酒屋「けいの家」（明神町）、レストラン「八王子バル No.8 PIZZERIA」（東町）、レストランバー「SCENE」（明神町4）などの個店を掲載。

　市内最古の神社・子安神社（明神町4）や八王子・中町の「黒塀通り」など駅周辺の見どころスポットや無線LANサービスを提供しているコワーキングスペース、カフェの情報もまとめた。

　シティープロモーションを目的に作られた同誌。3月に立ち上げたサイトを基に作られた「都会にないもの 田舎にないもの ここにある。」と同時に配布が始められ、スマートフォンでも気軽に見てもらおうと電子書籍でも提供している。

　市都市戦略課の立川寛之課長は「サイトはあくまでプル型のメディアで、八王子に興味を持ってくれないと見に来てもらえない。そこでプッシュをしていくような媒体としてパンフレットが必要だと思った」。市内のホテル関係者から宿泊客向けに地元の店をまとめたもののニーズがあったこともきっかけになったという。

　「こういったものは今までなく、彼らは彼らでまとめて作って配っていたので今回作ろうと思った。取り上げたのは駅周辺のホテルを起点に回遊できるエリアの店。八王子に愛着のある店の方を選び、『行ったら店のうんちくを語れるようになってほしい』という思いから人にフィーチャーして取材を行い文章化した」と話す。

　デザイン面でもこだわり「行政が作ると、とかく事務的なものになってしまいがちだが、驚きを持って受け入れられるようなものにした」と立川さん。「八王子のことを知らない人に八王子でのライフスタイルを紹介する『都会にないもの 田舎にないもの ここにある。』と、八王子にお越しいただいている方に、せっかく来たのならぜひ寄っていってほしいという店をまとめた『八王子食べ歩きBOOK』は対になっている。食はビジネスであれレジャーであれ切っても切れない関係にあるもっとも重要なものなので、ここから八王子のおもてなしを感じ取っていただければ」とも。

　B5サイズ、16ページ。発行部数は6500部。駅周辺のホテルや観光案内所「八王子インフォメーションセンター」（旭町）などで配布する。