見る・遊ぶ

八王子の不動産業者が50作目の面白看板 足かけ5年、社員作の看板を一堂に集めた場所も

第50弾となる看板は富士森公園の近くに設置

第50弾となる看板は富士森公園の近くに設置

  • 395

  • List
  •  

 地元の不動産業者「エスエストラスト」(八王子市横山町)が7月下旬、第50弾となる独自のキャッチコピーが書かれた同社の看板広告を富士森公園(台町)近くに設置した。

さまざまな管理物件に掲げてきた看板を一堂に集めた場所もできた

[広告]

 2015(平成27)年からブランディング活動の一環で展開する同広告。コピーライターの森田哲生さんらと共に作り上げ、青地に白抜きの文字でキャッチコピーが書かれている。国道16号沿い・大横町交差点に設置されている「わたしより、信号を見て」と書かれた看板を皮切りに、「野猿街道に猿はいるのか」「ラーメンにタマネギのせる店、だいたい八王子」「西豊田駅ってどうなるのかな」「TOYOTAじゃないよTOYODAだよ」「きぬた歯科より目立ちたいけど、歯が立ちません」など地元色を生かしたさまざまな面白広告を展開してきた。

 今回は「公園デビューの規模がすごい(富士森公園の広さは東京ドームグラウンドの約2倍)」「むかーしむかし、この辺りは金太郎さんの桃畑だったそうな」と書かれた看板広告を新たに設置。「金太郎さんの桃畑」については、広告を設置した場所のオーナーの名前と実際に以前、その場所が桃畑だったことに由来するという。

 杉本浩司社長は「今回、私としては難産だった。近所の人や子どもたちに受ければいい」と話す。50カ所にわたって広告を出し続けてきたが、「全く思い浮かばない場所もあった。苦労もある。できてからじゃないと分からないこともある」とも。「最初のスタートは、くすっと笑えること。最近は認知度も上がってきて、『あの看板の会社なんだ』といろいろな人から言われる。5年間やってきたかいはある」と評価する。

 今夏、派生企画として社員がキャッチコピーを作り上げ、自社の管理物件に掲げている看板を、浅川に程近い田町地区にある集合住宅の外周にまとめて掲示する試みも始めた。八王子駅南口店の「にぎやか好きは北口へ。しずかに暮らすなら南口へ」、多摩センター店の「ペットは不可ですが、白いにゃんこにはすぐ会えます」など、37種類の看板が一堂に掲示されている。「会合の後、歩いて帰っていた際に、『ここに今までの看板を全部出したら博物館みたいになるんじゃないか』と思った」と杉本さん。「歩いている人が1つずつ見て楽しんでもらえればいい」と期待を寄せる。

 今後はほかの企業とコラボした広告展開も狙っていくという。杉本さんは「全てのお客さまが潜在顧客。それが顕在化した時にエスエストラストが浮かんでほしい。『八王子で不動産屋といったらエスエストラスト』と8割の人が言えるような環境にしたい」と意気込む。

八王子経済新聞VOTE

「八経」こと八王子経済新聞に期待する記事は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース