高尾山薬王院（八王子市高尾町）で3月9日、「高尾山火渡り祭り」が行われる。会場は自動車祈祷殿広場。

会場となる高尾山麓にある自動車祈祷殿

　火渡りは高尾山麓の高尾599ミュージアム（高尾町）前にある同所で、毎年3月の第2日曜に行われている。高尾山の2つの荒行「水行」「火の行」のうち「火の行」を一般公開するもので、火をたいて祈願を行う同寺院最大規模の護摩供養になる。

　会場にはヒノキの葉などを積み上げた祭壇を設ける。儀式の後火をつけ、信者や一般から集めた名前や年齢、願いごとを書き込まれた「撫（な）で木札」（200円）を護摩木として火の中に入れる。たき上げた後は先に修験者が火の上を渡り、その後、一般の希望者も火の上を歩く。

　祭りの時のみ配布する「梵天（ぼんてん）札」を刺したみこしが、祭壇の周りを祈願しながら担ぎ歩く。「梵天札」は来場者にお守りとして授与する。初穂料は500円。祭りに参加した証しの「渡火（とか）証」（300円）も用意する。

　火渡りの希望者にはリストバンド型の整理券を配布する。先着1000人限定。配布は当日9時から。火渡りの人数制限はなく、整理券の配布終了後は参加希望者の列に直接並ぶ。同所にある駐車場も会場となり駐車はできないため、同院は会場へは公共交通機関を利用して来場するよう呼びかける。

　祭りは13時開始。