テーマは「ドキドキ!」-造形大生、八王子駅前商店街を飾るフラッグをデザイン

東京造形大学のオープンキャンパス期間中に行われた「FLAG GALLERY PROJECT」の作品展示の模様。会場を訪れた一般の人々からの投票を受け、入選作品が決まった。

東京造形大学のオープンキャンパス期間中に行われた「FLAG GALLERY PROJECT」の作品展示の模様。会場を訪れた一般の人々からの投票を受け、入選作品が決まった。

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 東京造形大学(八王子市宇津貫町)は7月26日、八王子駅北口の西放射線通り商店街(ユーロード)を学生がデザインしたフラッグで飾る「FLAG GALLERY PROJECT 2010」の入選作を発表した。

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 同大学と八王子市夢美術館(八日町)が連携して進めている同プロジェクトは2003年に始まり、今回で7回目を迎える。当初は、同年10月に開館した同館開館記念事業の一環として、「駅から美術館へのルートにあたるユーロードの空間演出としてフラッグを掲出したのが始まりだった」と同大学研究情報グループの福井さん。以後、毎年行われるようになり、現在では商店街の秋を彩る風物詩となっている。

 フラッグをデザインするのは、同大学グラフィックデザイン専攻領域に通う学生たち。毎年テーマを決めて、作品を集める。今年のテーマは「ドキドキ!」。「主観的な要素をテーマに盛り込むことで、バラエティーに富んだ作品が集まることを期待した」と福井さん。

 6月上旬から1カ月かけて作品を募ったところ、600点を超える応募が寄せられた。「この領域の学生は1年生から4年生まで合わせて300人ちょっと。任意参加のコンペティションとはいえ、学生の参加意欲は高かったと思う」と福井さん。「自分の作品が実際にフラッグとなって、多くの人の目に触れる機会が与えられるということが学生にとっては大きなモチベーションとなっている」と分析する。

 今秋のフラッグ掲示に先駆け、7月16日から行われた同大学のオープンキャンパスの場で作品を展示。期間中、会場を訪れた750人以上が投票を行い入選作品80点が決まった。「同じテーマでも作者によってまったく解釈が違うという点に多くの人が驚いていた」。

 今回決まった入選作品は同大学ホームページで紹介。入選作品は10月1日~11月11日、実際にフラッグとしてユーロードに掲示される。掲示期間中、夢美術館では作品の原画を展示する「原画展」を開催。同展を訪れた一般の投票で入賞作とグランプリを決める予定。

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