京王線・京王八王子駅近くのビルに5月8日、女性をターゲットにしたコワーキングカフェ「Honeycomb Stage＋（ハニカムステージ・プラス）」（八王子市東町、TEL. 042-649-8296）がオープンする。

　市内の子育て支援団体「保育サポーター はちっ子」の小金沢一実（ひとみ）さんらが準備を進めている同所。「コミュニティーカフェは4年ぐらい前から考えていた」と小金沢さん。「スキルを持った女性が多くいることに気付き、皆さんが活躍する場をどこかに作りたいという思いが前からあった」という。

　コワーキングは事務所、打ち合わせスペースなどをさまざまな人と共有しながら仕事を進めるワークスタイル。今回は女性専用として特化。「コミュニティーカフェの機能を持たせた融合型」と小金沢さん。市内のハンドメード作家による作品の展示販売やイベントの開催、キッズスペースの設置など、さまざまな機能を複合させる。

　「無線LANの環境が整っていて、パソコンを持ってちょっとした合間に仕事をしたいという女性が行きやすい場所は、八王子にはまだない」と小金沢さん。「お子さんを連れて来られても大丈夫な日を設けることで、何か一歩踏み出したいという方向けの場所にすることができると思う」

　NPOなどが事務所を設け活動拠点としていくことも見込んでおり法人登記にも対応。女性向けに生涯学習プログラムなどを展開する市民活動団体「f-SHIP」などが同所を活用することが決まっているという。このほか、女性をターゲットとした講座なども開催。「講師のスキルアップの場にもなるのでは」とも。

　施設名の「ハニカム」はハチの巣の意味。「ハチが巣に集まって一つのすてきな共同体を作るように、みんなが知識などで結びついて育ち、それをまた地域や家庭に持ち帰る。その思いが実現できるように頑張りたい」と小金沢さん。「八王子からそごうがなくなるなど寂しくなる中、八王子全体を元気にしたいという思いがあるので、中心市街地から元気にしていきたい」と意気込む。

　オープン当日は11時から、記念イベントを開催。セレモニーのほか、林業の再生や地域支援などに携わる前保優子さんを迎えてトークライブや懇親会を予定する。会費は500円。

　営業時間は9時～19時。5月中は無休。料金は当日利用3時間で1,000円。