日本ミシュランタイヤ（千代田区）と日本政府観光局（JNTO、千代田区）は1月31日、今年3月にフランスで発売する旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で高尾山を三つ星の観光地として取り上げたと発表した。

　ミシュランガイドは1900年、タイヤメーカーである同社が自動車旅行の活発化を目的にフランスで刊行を開始したガイドブック。昨年12月には東京版の第2巻が発売され、話題となった。

　「ミシュラン・グリーンガイド」は主要な名所や旧跡を簡単な紹介とともにまとめた旅行ガイドブックで、緑色を基調とした装丁のため、このように呼ばれる。同書の2007年度版は、全世界で150万部を超える販売部数を記録した。

　日本をテーマにしたものは2007年4月にフランスで発行された実用ガイド「ミシュラン・ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン」に続き2冊目。グリーンガイドとしては初の発行となる。

　昨年が「日仏交流150周年」だったこともあり、昨年7月に同書の発行を発表。JNTOの協力の上、フランス人、日本人合わせて12人のライターが日本各地を回り、観光地を選定した。

　三つ星に選ばれた観光地は全国で17カ所を数え、関東では高尾山や富士山、日光などが三つ星に輝いたほか、地域としての「東京」も三つ星に選ばれている。

　同書ではこのほかにも、観光地に隣接する宿泊施設やレストラン、喫茶店、レジャー施設なども紹介する。施設名は日本語で表記され、温泉の入り方や屋内でのスリッパの使い方など、実際の観光の際の「旅の知恵」も併せて掲載している。

　フランスでは3月16日に発売され、価格は19.90ユーロ。今年9月には英語版が発行される予定。