京王電鉄は4月29日から、ゴールデンウイークに合わせ、土曜・日曜・祝日に運転している有料座席指定列車「京王ライナー」を終日運休する。

　2018（平成30）年2月より運行している「京王ライナー」。京王5000系車両を使った座席指定列車で、京王八王子～新宿間と相模原線・橋本～新宿間で運行する。土曜・日曜・祝日については、京王八王子発新宿行きと橋本発新宿行きをそれぞれ1本ずつと、新宿発京王八王子行き＝6本、同駅発橋本行き＝8本を走らせている。座席指定料金は410円。

　今回は新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の感染拡大を防ぐため、政府が発令した緊急事態宣言と外出自粛要請を踏まえて、同日と5月2日～6日の間の上り列車、下り列車共に「京王ライナー」を終日運休とすることを決めた。平日はゴールデンウイーク中でも平常通り運行するという。

　ゴールデンウイーク明けの来月9日以降の運行については、同社広報担当者は「今後の新型コロナウイルス感染拡大防止の取り組み状況などを判断の上、別途案内する」と説明する。

　同社は今月27日、百草園駅に勤務する駅係員が新型コロナウイルスに感染していたことを発表。現在、発熱などの症状はなく、自宅療養中だという。保健所の指導の下、同駅については「駅事務室内、お客さまが触れる手すり、エスカレーターのベルト、エレベーターのボタンなどの消毒を済ませるとともに、日々の清掃も徹底して行っている」とした上で、「マスク着用や手洗い・うがいなどの感染症対策の徹底や消毒液の設置などを実施してきたが、引き続きお客さまや従業員の安全を最優先に、感染拡大防止に努め、政府の方針や行動計画に基づき対応していく」としている。