八王子発となる浴衣姿で街を盛り上げるフォトコンテスト「はちおうじ浴衣フォトめぐり」が8月1日、始まった。

SNSで開催されている「はちおうじ浴衣フォトめぐり」

　地元有志が企画した今回のコンテスト。「浴衣着て SNSで 楽しもう♪」をテーマに据え、浴衣姿の写真をツイッター、インスタグラム、フェイスブックに投稿してもらうもので、「＃はちおうじ浴衣フォトめぐり2020」「＃フォトコンテスト開催中」「＃浴衣めぐり」の3つのハッシュタグを投稿につけることで参加できる。優秀作品は来年開催する予定の催しのポスターに使用するという。

　昨年、市内の店を対象に浴衣や着物、甚平など和装で来店した客向けにサービスを提供するイベント「はちおうじ浴衣めぐり」を開催。イベントの担当者は「『浴衣を着る良いきっかけになる』『楽しそう』などの意見をいただいた」と振り返る。

　今年は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、「八王子まつり」を始めとした夏祭りが中止となったことから、同イベントをアレンジして新たな企画を立ち上げた。「織物の街である八王子の夏の文化を少しでも楽しむため、オンラインミーティングを通していろいろ話し合った」と担当者。「今までは祭りがあるから着るものだったが、何もイベントがない普段の生活の中でも着るきっかけづくりにつながった」とも。

　優秀作品は複数選定する予定。同担当者は「『来年のポスターに選ばれた』ということが投稿した方へのリターンになったらうれしい。『文化の発信』『地域愛を育てる』などが軸なので、損得ではなく気軽に参加していただくことに意義がある」と話す。寄せられた投稿に「いいね」を送ることも参加の一つとしており、「まつりに参加するといっても、みこしを担ぐだけでなく、ただふらりと見に行って雰囲気を楽しむことも参加になると思う。そういう感覚で『いいね』してほしい」と呼び掛ける。

　「今年は夏祭りがなく、浴衣を着るのを諦めていたと思う。イベントがないから着られないということではなく、織物の街八王子だからこそ、普段の生活の中で着て楽しむことで、少しでも夏を味わっていただき、八王子を盛り上げたく、SNSでの開催を決めた。いろいろと困難な年だが、点と点をつなぎ、八王子の輪をつなげ、さらには来年へとつながれば」と期待を寄せる。

　応募締め切りは8月31日。