OMデジタルソリューションズ（八王子市高倉町）が10月27日、新ブランド「OM SYSTEM（オーエム・システム）」を発表した。

「OM SYSTEM」のブランドステートメント

　オリンパス（新宿区）のカメラの製造・販売など映像事業を担うため、昨年10月に設立した同社。1月から事業を始め、6月に発売した、新会社移行後初となるミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS PEN（オリンパス・ペン） E-P7」を含めて、これまで製品に「OLYMPUS（オリンパス）」のブランド名を使ってきた。

　今回は同日21時からユーチューブで新ブランドの発表会を行った。現在、オリンパスブランドで展開しているデジタルカメラや交換レンズ、ICレコーダーなどのオーディオ製品、双眼鏡などの製品のほか、同社のサービスを包括する新ブランドとして、「OM SYSTEM」を立ち上げることにした。

　同社は1936（昭和11）年に発売した「セミオリンパスI型」以来、「80年以上にわたり多くの皆さまにオリンパスブランドの映像関連製品をご愛用いただいている」とした上で、今回の新ブランドの立ち上げについて、「後のさらなる成長と新たなブランド価値創造を目指す」と説明する。「OM」は「常に困難なことに挑戦し、新しいものを生み出す姿勢」という同社の哲学を表したもので、「OM SYSTEM」という名称には「唯一無二の顧客体験を提供し続けていくという強い決意を込めた」とも。

　「OM SYSTEMのコンセプトを体現する」というマイクロフォーサーズ規格に対応したミラーレス一眼カメラの開発を進めていることも明らかにした。同社では、今まで受け継がれてきたものづくりの力と最先端技術を結集し、大幅な基本性能の向上と新たな映像表現の強化により、今までにない撮影体験の提供を目指すという。