西東京バス（八王子市明神町3）が4月1日、路線バスの初乗り運賃を値上げする。

初乗り運賃が200円になる西東京バスの路線バス

　2022年11月に国土交通省に対して、初乗り運賃の上限を180円から200円に上げる「上限運賃変更認可申請」を行った同社。昨年3月に東京都内と山梨県内で運行している全路線を対象に初乗り運賃を値上げした。

　昨年の運賃改定の際には、「当分の間」として暫定期間を設け、現金払いの初乗り運賃を190円、交通系ICカード払いを188円にした。今回、暫定期間終了に伴い、現金払い、交通系ICカード払い共に初乗り運賃を200円に引き上げる。小児の初乗り運賃は、交通系ICカード払いが現在の94円から100円になる。交通系ICカード払いについては、全区間を対象に適用している2円の割り引きも終了する。定期券の運賃やそのほかの普通大人運賃に変更はない。

　初乗り運賃の引き上げを受け、定期券の買い直しが必要となる人に施策を用意した。3月31日より前から有効の190円区間の通勤・通学大人定期券を持ち、その場で200円区間の定期券を新たに購入する人を対象に日割り計算の上、払い戻しを行う。受け付けは5月31日まで。190円区間の定期券を4月1日以降、そのまま使う場合は、交通系ICカードのチャージ残額か現金で差額の10円を払う必要がある。

　京王バス（府中市）も4月1日から、京王八王子～高尾山口間を走る「山01」系統、同～館ヶ丘団地を走る「八04」「八06」系統の並木町停留所までの区間について、初乗り運賃を200円に引き上げる。金額式IC定期券「モットクパス」の買い直し対応期間は、3月15日～4月30日。手続きには同券に加え、社員証や学生証などの身分証明書、定期券購入時に利用したクレジットカードが必要。

　新運賃は時刻表検索サイト「バスナビ.com」でも公開している。