八王子のファッション、アート、アウトドアブランドなどが一堂に介す「コジマルシェ ～八王子現代文化昼市～」が5月4日、八王子駅南口のサザンスカイタワー八王子（八王子市子安町4）1階東側広場で行われる。

「コジマルシェ ～八王子現代文化昼市～」のポスター

　同イベントは当日、「KICK THE CAN CREW」のリーダーであり、地元・八王子を歌う「八王子少年」の名でも活動する、LITTLEさんのメジャーデビュー20周年を記念したイベント「HOOD MUSIC FESTIVAL『コジマケンジマツリ』」が「J:COMホール八王子」（子安町4）で行われるのに合わせて開催される。

　会場には八王子を拠点にTシャツやパーカなどのオリジナルウエアを手がけるWest Monkey Creation（台町2）などのアパレルブランドに加え、オリジナルのたき火台などを手がける金属材料店の八王子工材（八幡町）や小沢製作所（美山町）が手がける「OZOPS（オズオプス）」などのアウトドアブランドなどが出展する。

　「ritomarus」の名でアーティスト活動を行っている八王子駅南口近くのコーヒースタンド「coffee ritmos（コーヒー・リトモス）」（子安町4）店主の吉川強さん、CREAP（西寺方町）が手がける雑貨店「CREAP STORE」、レコードやカセットテープを扱う「道程」（上野町）、八王子をホームとする社会人サッカーチーム「FC NossA（ノッサ） 八王子」やプロバスケットボールチーム「東京八王子ビートレインズ」など12の店・団体が登場する。

　企画はLITTLEさんと地元有志が協力して進めている。LITTLEさんは自分の名前を冠した「コジマケンジマツリ」を街のイベントとして位置付け。「フェスとして少しでも街を巻き込むことで、通常のコンサートより地元八王子を感じてもらえるようにしたかった」と説明する。その一環で行う「コジマルシェ」は、「コンサートに来王される皆さまを出迎えられればというのがきっかけ。地元の飲食店に寄ってもらうのももちろんうれしいが、ファッションやスポーツというジャンルで地元に思いを持って活動している人たちを知ってもらいたい」と話す。

　自身のアパレルブランド「八王子少年の八王子商店」も出展し、新作グッズを販売するという。「僕が物販で初めて店頭に立つので、喜んでもらえるんじゃないかと思っている。僕のグッズを制作してくれてる人たちも出店してくれるし、そういう人材が八王子にもいるということをアピールしたい」とLITTLEさん。

　食料や弁当の無料配布などさまざまな形で子どもの支援を行っている「dattochi home」も出展。同団体ではツリーハウスを作るプロジェクトを進めていることから、今回は会場でその廃材を薪（まき）にして販売することで、ツリーハウスづくりの資金にするという。LITTLEさんは「フェスを大人たちが楽しむだけではなく、子どもにも一緒に楽しんでもらい刺激になってもらえれば」と話す。

　イベントは「コジマケンジマツリ」の開演30分前まで行う。「半分ぐらいの出店者が普段、あまり八王子のイベントでは見る機会がないと思うが、自分たちを育んだ音楽やファッションなどのサブカルチャーとメインカルチャーの親和性を体現するようなラインアップを楽しんでいただければ」とLITTLEさん。地元の人には「八王子にもこんなにいけてるカルチャーがあることを知ってもらいたいし、着る服や応援するスポーツや活動などカルチャーの地産地消につながれば」とも。

　LITTLEさんは「食やものづくりのイベントのように、音楽、ファッションやスポーツなどのカルチャーイベントもたくさん行われるようになるとうれしい」と期待を寄せる。

　開催時間は11時～17時。雨天中止。